まさなお、今日からブログを始めました

「まさなお、今日からブログを始めました」

このようなタイトルだと、突然の思いつきで始めたように取られてしまうかもしれないが、気まぐれで始めた訳ではない。むしろ自分の中では「やっと始めたか…」といった感覚に近い。ただの自己満足でブログも始めようという考えは、実はここ3ヶ月ほど自分の腹の中で温めていた。ブログになにかを書いてみようと。

 

ここ数年間、少なくとも高校生になって以降、一日に書いた「ことば」による表現の量が2000字を下回った日はないと思う。それは小説だったり、入試問題の論述だったり、日記だったり、Facebookの近況報告だったり、Twitterの何気ない呟きだったりするが、とにかく毎日のように自分はシャープペンやパソコンを使って「ことば」を「書いて」きた。書くことは苦にならない。

 

ことばを、「自分の影」として意識したのはいつからだっただろう。高校では、中学でやっていた柔道をやめて、小説を書き始めた。いつからか、自分の中に何かが浮かんだ時、それをできるだけ的確に言い表して自分に説明するクセがついていた。

自分の頭に浮かんだ観念や思念を、知っている限りの語彙を探して、組み合わせて、人に伝わる形にしていく。その過程で自分の思考を自分自身が捉えられるようになり、少しだけこの世界の中での自分の在り方を見つけた気がして、落ち着いた。題材は何でも良かった。小説でもいいし、誰にも見せない日記でもいい。本紹介も書いていて楽しかったし、入試問題の論述でさえ考えたことを上手く書けたと感じた時には充足を感じた。

多分、自分は自分を何らかの形で投影し続けないといけない人種なのだろう。さもないと、自分の中に自分でも説明できないものが溜まって、内側から自分を押しつぶしてしまう。泳ぎ続けないと酸素が取り入れられないマグロのように、例えばことばを使って形にし続けないと窒息してしまう。

 

大学に入ってからは日記やエッセイのように、人に見せないものを書いてきた。また人に見せる前提の文章を書くのは、本音を言えば少し怖い。怖いけれど、これを少し外に出さないと、上っつらだけのキレイな自分で付き合い続けていることになってしまう。

 

書いたものを、こうしてまた少しだけ出してみる。おそるおそる。